ソモジー効果

インスリン治療をしている人におこる、高血糖を招くソモジー効果について説明します。その原因や対処方は?

高血糖を引き起こすソモジー効果

ソモジー効果とはソモギー効果とも言われる、糖尿病患者によく起こる血糖値が上がりすぎてしまう症状です。M.Somogyiという人が最初に発見したことからこの名称がつけられました。

糖尿病患者の中でもインスリン注射を行っている人に起こる症状で、暁現象と同様に朝方の血糖値が上がります。

しかし、暁現象とソモジー効果の原因は大きく異なります。暁現象はインスリンが足りないことで起こりますが、ソモジー効果はインスリンが多すぎるために起こる現象です。

ソモジー効果の原因は低血糖で、インスリンが多すぎたり、食事の時間がいつもより遅くなった場合などに起こります。

低血糖になると血糖値を上昇させようとグルカゴンやアドレナリンといったホルモンが分泌されます。すると肝臓が糖の産生を増やし、末梢神経でも糖が利用されないようになって血糖値が上がってしまうのです。

ソモジー効果の対処方は?

ソモジー効果は低血糖によって起こるので、もし食事の時間や量がいつも通りであったならインスリンの量を減らす必要があります。

もしくは、寝る直前に補食をするのもいいでしょう。

やっかいなのは朝の血糖値が高い原因がインスリンが足りない暁現象なのか、インスリンが多すぎるソモギー効果なのか、その見極めが難しいことです。

それを見極めるもっとも良い方法は3〜4時に血糖値を自分で測ってみること。この時間の血糖値が高ければ暁現象であり、この時間の血糖値が低すぎるようなら、この後に血糖値が上がるソモギー効果がおこる可能性が増します。

そして暁現象であってもソモギー効果であってもインスリンの種類や量の再考が必要な場合があります。

難しい糖尿病のコントロール

1型糖尿病の人はインスリンがまったく分泌されないかほとんど出ない状態なのでインスリン療法はずっと続くことになるでしょう。

しかし2型糖尿病の場合は、膵臓のβ細胞が再びインスリンを分泌する可能性があります。

インスリンは膵臓のンゲルハンス島にあるβ細胞が分泌しています。しかし高血糖の状態が長く続くと分泌をストップしてしまいます。

ところが外から注射という形でインスリンを足している間に、休養充分のβ細胞が再びインスリンを分泌し始めることがあります。自前のインスリンが分泌されているのにも関わらず、それを知らずにインスリンをいつもの量で注射してしまうと、やはり低血糖が起こります。低血糖が起こればソモギー効果が起こる可能性も高まります。

このようにインスリンの量はずっと一定というわけではなく、血糖値に合わせて変えていく必要があります。

インスリンによって血糖値のコントロールがうまくいけば症状を安定させることは可能ですが、コントロールが波に乗るまでが難しいのが糖尿病です。

糖尿病予備軍にいる人はできるだけ糖尿病を発症しないよう、運動や食事、サプリメントで血糖値を改善させるようにしましょう。 

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