低血糖とは

糖尿病のコントロールでよく起こる低血糖症。放っておくと深刻な事態を招くこともあります。低血糖の原因や症状、対処方について解説します。

血糖値が低いと起こる「低血糖症」とは

血糖値は高すぎると問題ですが、低すぎるのもよくありません。血糖値が70mg/dlになることを「低血糖症」と言います。低血糖の原因には次のようなものがあります。

■糖尿病治療薬などによるインスリンの過剰

■胃切除や胃下垂などによるインスリン感受性の上昇

■少なすぎる食事の量

■過剰な運動

■インスリノーマや平滑筋肉腫、肝がんといった病気

■インスリン自己免疫症候群

最も多いのはインスリンや経口血糖降下薬によるもので、糖尿病治療の際に用いられるこれらの薬の量が多すぎたり、うまくコントロールできていないときに起こります。

低血糖の症状

低血糖になっても気づかない場合も多く、またすぐに改善されることもあります。

■異常な空腹感

■あくび、悪心

■無気力、倦怠感、計算力の減退

これらの症状は血糖値が50〜70mg/dlの間で起こることが多く、食事をしたり甘いものを摂ることですぐに改善されます。しかし血糖値が50mg/dl以下になると脳の機能が低下し、次のような深刻な症状を招くことがあります。

■冷や汗や動悸、震え

■意識の消失

■異様な行動

■痙攣、昏睡

低血糖が重度になると不整脈や狭心症、心筋梗塞を誘発したり、脳浮腫になったり、痴呆を促進させることもあります。

低血糖は糖尿病につきもの?

糖尿病は自前のインスリンの分泌量が減って血糖値が高くなる病気なので、糖尿病のステージに合わせてインスリン治療や経口血糖降下剤での治療が選択されます。しかし血糖値は食べたものの内容や運動量、その日の体調によって変化するため、いつもと同じ量のインスリンや薬を使っているにも関わらず血糖値が下がらなかったり、反対に効きすぎて低血糖を起こしてしまうことがあります。

糖尿病と低血糖は切っても切れない関係にあると言っても過言ではありません。糖尿病を患っている人は低血糖にすぐに対処するため、ブドウ糖を持ち歩いたり、もっとも血糖値が低くなる時間(インスリンなどの効き目がもっともあらわれやすい時間)に甘いものを摂取して低血糖になるのを防いでいます。

糖尿病はある程度、血糖値のコントロールがつけば付き合っていける病気ですが、ならないで済むならそれに越したことはありません。遺伝性や病気によって糖尿病になってしまうケースは別として、生活習慣による糖尿病は十分に防げる病気です。とくに糖尿病予備軍にいる人はこの段階で食い止め、改善させるように努力しましょう。

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